こんにちは! 自己紹介をお願いします
みなさん、こんにちは!YouTubeチャンネルのPlamoTherapistを運営している タズといいます! YouTubeの動画やコンテンツをフルタイムで作っていたいところですが、3年前から小学校のスクールカウンセラーとしても働き始めました。世界がコロナ禍で混乱する中スクールカウンセラーをしていると、日々のストレスから解放されて没頭できる趣味を持つことがいかに大切なことかがよく分かりました。そのため私のチャンネルでは、キットの組み立て方だけでなく作業中に気持ちが落ち着く科学的根拠も一緒に伝えることに重点を置いています。ガンプラは、ただ単純に組み立てるだけでも楽しむことさえできればメンタルに良い影響をもたらしてくれる画期的な趣味なんです!
私がガンプラを始めたのは2000年3月のことでした。アメリカにいる多くのガンプラファンと同じく、私もトゥナミのチャンネルでガンダムウィングの放送が始まったのがきっかけでガンダムに出会いました。その頃、私の祖父母は日本からの留学生を受け入れていました。ガンダムの歴史や由来を知らない私は、その留学生に「ガンダムって何?」と聞きました。彼は小さく笑うと、「ガンダムなら詳しいよ」と答えてくれたのですが、それが私にはとてもかっこよく見えました。私は彼の滞在中に英語の練習を手伝っており、彼はそのお礼にとガンダムキットを送ってくれました。これが私の初めてのガンダムキットです。それは1996年製のシェンロンガンダムで、私は1時間もかけずに全てのパーツをランナーからはずし(そう、手で)、よく考えずに凹凸やゲートがついたままのキットをさっさと組み立ててしまいました。もちろん完璧な出来栄えではありませんでしたが、大好きなテレビ番組に出てきたモビルスーツが祖母のキッチンカウンターに立っているのがとても嬉しかったので気にしませんでした。
その後数年間はウィングの1/100HGシリーズの収集と制作にすっかり夢中になってしまったのですが、その中でどうしても見つけられなかったキットが2つありました。1/100HGヘビーアームズと1/100HGデスサイズです。高校生になると私の興味はガンプラからエアソフトに移っていました。これもまた日本が生んだ素晴らしいホビーのひとつですね。高校時代とパンデミックの期間中、自由な時間はだいたいエアソフトに費やしていました。実は初めて一眼レフを買ったのも、エアソフトのついでに写真もやろうと思ったのがきっかけで当時ガンプラには見向きもしませんでした。
10年ぶりにガンプラを作ろうと思い立ち近所のショップに寄ってみると、昔見つけられなかった2つのキットがありました。もちろん両方とも迷わず購入し、今度はちゃんとした作品に仕上げるために必要な道具も一緒に揃えました。その後数年間は修士号取得中の身で制作作業をしたりしなかったりの状態が続いていましたが、現在の家に引っ越してからようやくちゃんとした作業台を置くスペースができたので、ロックダウンの間は真剣に制作を開始しました。
当初、私はキットに塗装を施すことに興味がありませんでした。とても大変な作業のように思えて、やる気にはなれなかったのです。しかし、その気持ちに転機が訪れました。ある日仕事からの帰路、車を運転しながらキットの組み立てについて考えていた時のことです。塗装をやっている人であれば誰でも普通に考えつくであろうアイデアが突然頭に浮かびました。「おいおい、キットの色を変えることができたらすごいんじゃないか?!」と。新たなインスピレーションを得た私はコンプレッサー、エアブラシ、スプレーブース、そして練習用にコストコの500本入りスプーンを購入しました。この時私が初めての塗装に選んだキットはRX78-2ガンダムVer.Kaです。
何日もかかってやっと初めてのガンプラ塗装を終えました。自分が施した塗装を身にまとった作品の姿を改めて見たとき、私はガンプラ作りにおいて自分でできることはすべて学びたいと思ったのです。カスタムペイント、キットバッシング、電飾、ウェザリング、ジオラマ…自分のガンプラをより良く見せるために使えるものなら何でもやってみたいと思ったのです。
これまで手掛けた制作活動の中で、一番好きだったものについて教えてください
私が取り組んだ中で一番好きな作品は間違いなくRGνガンダムです。最初から最後までの工程全てがまさに夢のような時間でした。満足のいく組み上がりに文句のつけどころのないディテール、塗装工程は楽しいの一言に尽きました。νガンダムの色の組み合わせとデザインは難なく私の好きなモビルスーツのトップ5に入ります。このキットを買った時、オリジナルのカラースキームに合わせたいと思ったウォータースライドデカールも一緒に選びました。
その間は本職であるカウンセラーの仕事に加えて動画作成の作業も同時進行していたため、このプロジェクトを完成させるまでには1ヶ月強かかりました。キットの組み立て自体は数日でしたが、その他の時間はラッカーを使用していたとはいえ、欠けを防ぐために塗料の乾燥を待つことに費やされました。用心に越したことはありませんからね!
私は、だいたいの場合は何か新しいことをしたり、もっとうまくなりたいと思っていることに取り組めるよう自分を追い込みながら作業するようにしています。このキット制作では自分のペイント能力がどれくらいのレベルなのか確かめたかいと思い、色分けやマスキングなど塗装に特化した作業に注力しました。他の要素の優先度を下げた分、納得のいく色を決めるのにかなり時間をかけることができました。色が決まったらキットを色別に分解し、オリジナルのカラースキームに合わせて塗装し、マットとセミグロスの組み合わせで仕上げました。大変満足のいく出来栄えで、しかもどこも欠けさせることなく完成させることができました!
今まで最も大変だったプロジェクトはMGキュリオスです。最初から紫にしたいということは決まっていたのですが、紫とラベンダーの組み合わせはうまくいくのか自信がありませんでした。また、GNドライブのクリア部分をグリーンからパープルに変更する必要もありました。結果としては、カラースキームに合わせるためにUVレジンのキャストと硬化の方法を学んでパープルとラベンダーの組み合わせを完成させることができました。タイトなスケジュールでストレスの多いプロジェクトではありましたが、ショーケースへの出品に間に合うことができてよかったです。
私の場合、成功よりも失敗した体験からの方が多くを学べると感じます。うまくいっている時は自分がすでに知っていることを裏付けてくれるような気持ちになりますが、うまくいかない時は失敗の原因を探らなければなりません。謙虚になって自分の失敗を反省することができれば、明らかな問題点をそのままにしておくよりも早く成長できるんです。この成長という点に関して一番難しいのは、自分の限界への挑戦と趣味を楽しむ気持ちのバランスの取り方を身に着けることですね。簡単な作業を否定するわけではありませんが、自分の趣味を退屈に感じるようになったら何か新しいことに挑戦して自分に変化を与えてみてください。
新しい制作を開始する工程について教えてください
私が次のプロジェクトを何にするか考え始めるのは買い物をしている時で、色々見て回りながらアイデアのヒントになりそうなものを探します。いいなと思うキットがあれば、手に取って数分間じっくり眺めます。何もアイデアが浮かばない、オリジナルの配色を見てもテンションが上がらないといった場合は元に戻します。手に取ってみて面白そうなアイディアが浮かんだり、配色に創作意欲が沸いたりしたらそのキットを購入します。
例えばRG Hi-νガンダムのプロモーション写真を見た瞬間、私はこれをピンク色にしたいと思いました。キットが発売される前からピンクに塗る気満々でした。その場で正確な色合いの詳細まで決めたわけではありませんが、その刺激的なアイディアに後押しされて近所のお店で事前予約購入をしました。
プロジェクトを始める準備ができたら、まずは作業場所の片付けをします。これにより、前回のプロジェクトに区切りをつけて次のプロジェクトに取り掛かる心の準備を整えることができます。そして、キット開封前の最後のタスクとして古くなったサンディング用のスポンジを交換したりホビーナイフの刃を取り替えたりします。このように、趣味の中で築き上げた自分の儀式を実行することで日々の悩みから気持ちを切り替え、目の前のことに集中できるようになるんです
SNSでフォローしている人はいますか?
Youtubeから何人か紹介させてください。まずはStudioGのJustinです。ガンプラに映画撮影の要素を持ち込んだだけでなく、わざわざ時間を割いて私に正しいカメラの使い方を教えてくれました。2人目はMillennial Model MayhemのLiamです。彼の作品の象徴である破壊的なハンドペイントスタイルと彼のコミカルな語り口は、とても楽しませてくれます。3人目は、写真とポージングについて根気強く教えてくれたSaint-Ism。もしまだ彼の記事をチェックしていなのであれば、ぜひ読んでみてください!
インスタグラムでは、Midwest Painting Madmanとして知られる@IowaNewtypeは外せません。彼からは、自分の塗装の限界を知るための方法は今の限界を超えることだという教訓をもらいました。2人目は@gunplabuilderDan。この界隈にはまだ親切な人達がたくさんいるということを改めて教えてくれました。Danの優しさはセラピストである私のそれを超えています!また、仕事とガンプラYoutube チャンネルを両立させるという点において私と共通点のある@gunplajoeyもここに挙げておきます。
次の制作予定(または現在進行中)は何ですか?
これを書いている今、私のすぐ横には今作業中の作品が塗装スペースに置かれています。先ほどもお話ししたように、私はプロジェクトに1つのテーマを決めて取り組みますが、今回の場合はウェザリングです。1/48 RX-78F00 ガンダムの胸像モデルを使い、少なくとも私が知る限りでは今まで誰も思いつかなかったであろう、破壊されたガンダムのジオラマを作りたいと思ったのです。
このキットを買った当初はクリーンな作品に仕上げる予定でしたが、Youtubeで他のスケールモデラーやジオラマ制作をする人たちの作品を見ているうちに、このF00のキットとスケールフィギュア、タンクの組み合わせという新しいビジョンが見えてきました。タミヤが出した1/48のナースホルンにフィギュアが付属しているのを運よく見つけたので、すぐに作業に取り掛かりました。今ちょうどここに置いてありますが、ナースホルンは初期塗装が終わったので組み立てとウェザリングの前にこれからロードホイールを塗装するところです。
F00の胸部は戦闘によるダメージを受けていますが、キットのディテールを多めに残したいと思ったのであまり目立つことはしていません。腕の露出している部品を再現するために針金とパラコードを足し、片方の腕は取り外してしまいました。今は乾燥が済んだので密閉容器で塗装待ちの状態です。このキットはシンプルで、カラースキームもオリジナルのままにする予定なので今のところマスキングをする必要はありませんが、オリジナルキットのグロス仕上げとは違った少し落ち着いたマットなカラーリングにしようと思っています。